技能オリンピックについて

技能オリンピックは、ブリヂストンの定める作業標準の遵守および均質化、サービス品質の向上および技能レベルアップ、メンテナンススタッフのモラル向上など目的に2010年から実施しているものです。

競技では、定められた作業標準を遵守しながら、パンク修理を伴うタイヤの脱着作業を制限時間内にどれだけ正確・迅速・安全に行えるかを競います。


競技審査の内容設定

技能オリンピックの実技競技の設定は、トラックドライバーから右後輪内側パンクタイヤの修理を依頼されるところから始まります。ちなみに競技に使用された4×2トラクタは、前輪は8スタッドのJIS方式、後輪は10スタッドのISO方式という、ブリヂストンの研修センター保有の車両です。

 

JIS方式

ISO方式

排出ガス規制・ポスト新長期規制適合車より、新・ISO方式ホイールを採用されます。

 

作業の流れは、4×2トラクタのジャッキアップ、外輪取り外し、内輪取り外し、パンク修理(ただしこの作業は省略)、空気充填(内輪のみ)、ハブ/ホイール/ナットの清掃点検、内輪取り付け(トルク管理)、外輪取り付け(トルク管理)、ジャッキダウン、後片付け、作業報告書作成など。この間に全輪の不具合箇所の有無の点検も行なっている。それが終了した後、ドライバーへの報告となります。

 


2013年成績

出場者:関東タイヤ(株)成田センター 所長
千葉大会 最優秀賞 受賞 地区大会出場枠上位2名中トップ通過で、関東大会進出!
関東大会 最優秀賞 受賞 全国大会出場枠上位4名中トップ通過で、全国大会進出!
全国大会 最優秀賞 受賞 総勢369名の出場者の中から、県大会、地区大会を勝ち抜いた24名が選出。みごと最優秀賞を獲得し、更なる学科・技能選考で厳しい審査をパスした入賞者のみに与えられる「技能マイスター」にも認定。(2013年時点での「技能マイスター」計12名)
出場者コメント

今年で2度目の出場となりますが、前回の出場経験を生かしつつ、更なる作業効率や整備環境の改善といった部分で進歩することが実感できた大会でした。

タイヤメンテナンスに関して、前回の大会終了後から、日常のタイヤ整備において、常に改善点を意識しながら試行錯誤し、直接、現場での作業効率を確認するといった日々を積み重ねてきました。今回の大会で、そういった経験を生かせる事ができたと感じております。これで大会の参加は最後となりますが、次の使命として、これまでの経験を生かし、指導や改善に役立てる事ができればと思います。

競技画像


技能オリンピック大会を経て考えるタイヤメンテナンスのあり方

今回の「技能オリンピック大会」を経て、関東タイヤとして考えるタイヤメンテナンスのあり方として、地区〜全国大会レベルの作業員一同の技能均一化を目標にし、作業の社内研修会等を行い意識レベルの向上や具体的な作業手順の改善を目指していく所存でございます。そういったメンテナンスレベルの向上こそが、顧客に対する安心感はもとより、安全輸送の確立、そして輸送経済への発展へとつながるものと考えております。


関東タイヤは、お客様に対し「正しい診断」と「正しい知識」をご提供いたします。

タイヤメンテナンス技能だけではなく、お客様に対する「正しい診断」のもと、「正しい知識」を提供することで、お客様自身の安心とタイヤに対する意識度を高めるきっかけを増やそうと考えております。タイヤのトラブルは、その大半が日常的な点検で防げるものばかりです。お客様のタイヤに対する注意の意識が高まることは、それだけタイヤリスクが抑えられることになります。メンテナンスだけではなく、意識ケアをすることも大事な業務と考えております。